皆さんは「72の法則」をご存じですか?
これは、投資や金融に携わっている人なら誰でも知っている有名な計算方式です。知っておくと何かと便利なこの法則、とっても簡単なのでこの機会にぜひマスターしましょう。
この「72の法則」は、「投資したお金が何年で2倍になるか」がすぐにわかる計算方式で、資産運用によく活用されています。
72÷金利(%)=年数
これだけ覚えればOKです。簡単ですよね。それでは、実際に当てはめてみましょう。
●金利が1%の場合
72÷1(%)=72(年)
お金が2倍になるまで72年かかります。
●金利が3%だと
72÷3(%)=24(年)
お金が2倍になるまで24年かかります。
ひと昔前には、金利が7〜8%なんていう定期預金もありましたね。
けれどこの低金利の時代、商品によってもかなりちがいますが、一応0.5%としておきましょう。
金利0.5%の定期預金に100万円預けた場合、「72÷0.5(%)=144(年)」となり、100万円が2倍の200万円になるまでには、なんと144年もかかってしまうのです。
「利息で暮らす」なんてことは、夢のまた夢の話になってしまいましたね。
さて、前置きが長くなりましたが、この「72の法則」
実は借金返済にも役に立つのです。
何を計算するかというと、借りたお金が2倍になるまでどのくらいかかるかということです。
例えば、18%の金利で50万円を借りたとしましょう。これを「72の法則」にあてはめると、
72÷18(%)=4(年)
つまり、4年後には50万円が100万円の借金になっているというわけです。
もちろんこれは、借金をいっさい返済しなかったときの計算なので、実際には当てはまらないかもしれません。けれど、金利の目安にはなるでしょう。
お金を借りるとき、金利をしっかり確認することがいかに大切かがわかっていただけましたか?
この「72の法則」、できれば借金返済よりも、資産運用で活用したいものですね。